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ガーデニング施工例 芝生を生かした植栽とお子様が遊べるお庭造り


先ず今回お庭の写真をご提供いただいき、ご理解いただいたお客様にお礼と感謝を申し上げます。

ガーデニング 施工例

ガーデニング施工例ビフォーアフター

施工にあたってのポイント

<ご相談&ご提案>

今回、お問い合わせ頂いた時のご相談内容は 「昨年芝生を貼った庭に木をいれたいと思っているのですが、木の選定や植え方などがわからず踏み込めないでいる。」という内容でした。

そこで、まず実際にお客様のお庭に足を運び何度となくご相談&ご提案を繰り返しました。

お庭を改修するにあたり、施工主様からのご希望は

  • 旦那様のこだわりでもある「芝」を生かしたい
  • 殺風景な万年堀の処置
  • お子様が楽しめる庭
  • お花のイメージはピンク色をベース

これらを軸にして、お客様のイメージに合う設備や植木の選定を行っていきました。

ガーデニング 施工例と作業の流れ

お庭を改修するポイントとして実際に4つのこだわりをご提案いたしました。
お客様のご要望に応えられるように施工計画を練り、設計を行いました。




@ 芝生を生かした植栽

今回は第一に「芝を生かした庭造り」というコンセプトということで、庭の南東側には日の光が存分に射すようあまり背が高くならず、日光を好むサルスベリを選びました。

もちろん、お花の色はピンク色にいたしました。

エントランス部分は白い花の咲くエゴノキを植え、その周りには斑入り灌木類を植栽し、それぞれ白からピンク色の小さく可愛いらしい花をつけます。同色系のお花をつける樹木を選び、庭にまとまりをつけます。

また、花期を少しずつ、ずらして植木を選定していくのも職人の腕の見せ所となります。






Aネット工

「殺風景な堀をどうにかしたい。」というお客様からのご相談を受け、色々と検討したのですが、最終的にお客様からのご提案もありツタ類で塀を覆う方向でいくことに決定しました。

堀や壁などをツタ類で覆う場合、吸盤や気根などで付着していくタイプや、ツル性のものを誘引して絡ませていく方法などがありますが、今回は堀の強度を考慮した上でワイヤーロープを設置し、それにツル性植物を植栽する事にしました。

植物に関しては、「ピンクの花でふんわりした葉の常緑樹」というお客様のご希望を考慮して「ハゴロモジャスミン」を使用しました。同種はとても強い樹種で、たくさんの花をつけることもあり人気があります。

塀の上下にアンカーボルトを設置し、ワイヤーロープを通し、ツタを絡ませていきます。

将来的には上部に鉄棒などを通し、上から垂らしていくイメージになります。


造園素材写真:建仁寺垣


Bお子様が遊べるお庭

「どんぐりの実」でお子様を遊ばせてあげたいという奥様からのご提案で樹種はアラカシに決まりました。
アラカシはシラカシのどんぐりの実よりひと周り大きく丸いのが特徴です。また、樹形が乱れにくく以前は関西地方で人気があった樹種ですが、最近では関東地方でも人気が出てきたようです。

アラカシの周りにはマルチング材を敷き詰めて乾燥防止や雑草防止、また、お子様が樹の下で遊ばれる際のクッション材としても利用できます。

前面に補充した芝生は「水はけが悪いのか、枯れてしまう。」とのご主人からのご相談を受けて、少しきつめに桝に向かい勾配をつけ、雨水などが溜まらぬようにパーライト、川砂などを混ぜ、土壌改良を行い水の排水性を良くしました。

芝生の天敵は「湿気」なので、一度地面に根を生やした芝生には、乾燥した頃にたっぷりと水を与えるのが一番の管理方法といえるでしょう。



C木曽石部分

壁際のアクセントに木曽石を設置しました。木曽石は岐阜県中津川市より産出される庭石です。石の表面にある気泡のようなザラ目が特徴で、時間が経つと黒紫がかってくるのが特徴です。庭石が入るだけで印象が大分変わってきます。

周りに草花類を植え、彩りを加えていきます。特にハツユキカズラは地表を覆っていくので庭石との相性は良く、オススメの品種です。

作業を終えて

作業が終盤にかかった頃には、ご主人が出てきて「良くなったね。」と声をかけていただきました。奥様と庭を見て笑顔で会話をして下さっているのを見て、本当にホッと肩を撫で下ろしました。
私たち職人は、お客様にご満足して頂ける事を一番念頭においております。いくら素晴しいお庭を造ったとしても、お客様に喜んで頂けなければただの自己満足にすぎません。良いお庭とはそういう事だと思っております。
お客様ご自身がお庭に出て、水やりをしたり、手を加えるなどしていく事がお庭造りの本当の楽しさだと思います。

私たちは時折、お庭にお邪魔してお客様の手の届かないような箇所を手入れし、サポートする事により、ご一緒に良いお庭を造っていけたらと思っています。
この度はお庭の設計、施工をさせて頂き、ありがとうございました。

和田造園BLOG